供花(きょうか)とは?相場・送り方・名札を現役葬儀屋が解説
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どうも〜おばちゃんです!
「親戚から『供花どうする?』って聞かれたけど、そもそも供花って何?」
「いくら包めばいいの? どこに頼めばいいの?」
「名札には何て書けばいいの?」
お葬式のお花のこと、急に聞かれると分からないことだらけですよね。
おばちゃんは葬儀屋歴20以上年。今日は、お葬式のお花について、現場の目線でお話ししますね。
この記事では、供花の意味から相場、頼み方、名札の書き方、そしてお葬式が終わったあとのお花の行方まで、現場で実際にやっていることを交えてまとめました。
※ここで書く「現場のこと」は、おばちゃんの地域・勤め先での前提です。地域や会場、お葬式の形によって違うので、最終的には担当の葬儀社さんに確認してくださいね。
Contents
供花(きょうか)とは?読み方と意味
供花は「きょうか」と読みます。「くげ」と読むこともあります。
お葬式の場では「きょうか」と呼ぶのが一般的です。「くげ」は仏教の言葉で、仏さまにお供えするお花全体を指すときに使われます。どちらも間違いではありません。
供花は、故人をしのぶ気持ちを込めて贈り、お通夜・お葬式の祭壇まわりに飾るお花のことです。祭壇の両側にずらりと並んでいる、名札のついたお花を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。
供花と枕花・献花・花輪の違い
お葬式のお花には、似た言葉がいくつかあります。違いを表にまとめました。
| 名前 | いつ・どこに | どんなお花 |
|---|---|---|
| 供花(きょうか) | お通夜・お葬式の祭壇まわり | 名札をつけて飾るお花 |
| 枕花(まくらばな) | 亡くなってすぐ、故人の枕元 | 小さめのアレンジなど |
| 献花(けんか) | キリスト教式やお別れ会で、参列者が1本ずつ手向ける | 白いカーネーションなどの1輪 |
| 花輪(はなわ) | 会場の入口や外 | 大きな輪の形の飾り(地域や会場によって扱いが違います) |
この記事でお話しするのは、いちばん頼まれることの多い「供花」です。
供花の種類|菊花と洋花、「1基」と「1対」
供花は、使うお花によって大きく2種類に分かれます。
- 菊花(きくばな):白い菊を中心にした、昔ながらの落ち着いた供花
- 洋花(ようばな):ユリやカーネーション、洋ランなどを使った、やわらかい印象の供花
また、数え方にも決まった言い方があります。
- 1基(いっき):供花1つのこと
- 1対(いっつい):左右に1つずつ、2つで1組のこと
宗教によっても選ぶお花が変わります。仏式では菊や白を中心にした供花、神式も白を基調にしたもの、キリスト教式では名札をつけない生花のアレンジにすることがある、などです。宗教や会場によって決まりがあることもあるので、迷ったら葬儀社に聞くのがいちばん確実です。
供花の相場はいくら?おばちゃんの地域の値段
ネットで調べると「1基1万円前後から」と書かれていることが多いと思います。
参考までに、おばちゃんの勤め先(地域)での値段はこうです。
| 種類 | 1基の値段(税込) |
|---|---|
| 菊花 | 16,500円 |
| 洋花 | 22,000円 |
1対で出す場合は、この2つ分になります。
ネットの相場より高く感じた方もいるかもしれませんね。供花の値段は地域や葬儀社、会場によってかなり違います。「相場はいくら」と覚えるより、注文するときに担当者に値段を聞くのが確実です。
偶数・奇数は気にしなくて大丈夫
現場で聞かれることがあるのが、「供花は偶数がいいの?奇数がいいの?」という質問です。
これは、こだわる必要はありません。お香典のように「割り切れる数は避ける」と気にされる方もいますが、供花の数で失礼になることはないので、安心してくださいね。
供花の頼み方|まず葬儀社に連絡するのが確実
供花を出したいと思ったら、まず、お葬式を担当している葬儀社に連絡するのがいちばん確実です。
訃報の連絡に書かれている会場名や葬儀社名を確認して、「〇〇家のお葬式に供花を出したいのですが」と電話すれば、種類や値段、名札のことを案内してもらえます。
外の花屋さんやネットで頼んでも大丈夫?
ここは注意が必要です。
おばちゃんの地域では、葬儀社のホールで行うお葬式の場合、祭壇まわりのお花は、その葬儀社が契約しているお花屋さんが用意します。外部から届いた供花は、祭壇まわりには飾れない(NG)のが基本です。
ただ、枕花のような小さなアレンジなら、受け付けてもらえる場合もあります。実際、たまに外部からアレンジのお花が届くこともあります。
ネットのお花屋さんで注文する前に、「外から届くお花を受け付けているか」を葬儀社に確認しておくと安心です。せっかく贈ったのに飾ってもらえない、というのはお互いにつらいですからね。
会場に確認して受け付けてもらえる場合や、ご自宅へ枕花やお悔やみのお花を送りたいときは、ネットのお花屋さんも便利です。用途別に選べて、立札の文例が載っているお店だと迷わずにすみますよ。
いつまでに頼めば間に合う?
おばちゃんの地域では、お花屋さんと会場の距離にもよりますが、開式の1〜2時間前が目安です。
ただ、これはあくまで「ぎりぎり間に合うかどうか」のラインです。お通夜に飾ってほしいなら、訃報を受けたら、なるべく早めに連絡するのがおすすめです。
親戚の供花は「とりまとめ」がある
親戚として供花を出す場合は、少し流れが違います。
おばちゃんの地域では、親戚の供花は、喪主やそのご家族がとりまとめて、出す人の名前のリストを葬儀の担当者に渡す形です。
ですから親戚の方は、自分で葬儀社に電話するより、喪主さんやご家族に「供花を出したい」と伝えるのがスムーズです。「〇〇家一同」「孫一同」のように、まとめて出すこともできますよ。
供花の名札(芳名札)の書き方
供花には、贈り主の名前を書いた札(芳名札)がつきます。主な書き方はこんな感じです。
| 贈る人 | 名札の書き方の例 |
|---|---|
| 個人 | 山田太郎 |
| 夫婦 | 山田太郎・花子 |
| 親戚でまとめて | 山田家一同/孫一同 |
| 友人・仲間で | 〇〇高校同級生一同 |
| 会社 | 株式会社〇〇 代表取締役 山田太郎 |
名札の書き方は、葬儀社が聞き取りながら整えてくれるので、正確な名前と肩書きを伝えることがいちばん大事です。
現場で一番困るのは「名前の漢字」
名札で本当に困るのが、漢字の種類です。
たとえば、こんな名前です。
- 渡辺(わたなべ)の「辺」:辺・邊・邉など、種類がたくさんある
- 斎藤(さいとう)の「斎」:斎・齋・齊・斉など、こちらも種類が多い
- 高橋(たかはし)の「高」:高と、はしごの「髙」がある
旧字を使っている方もいて、電話で「わたなべです」と聞いただけでは、どの字か分かりません。
名札は祭壇の横に並んで、たくさんの方の目に触れます。名前の字が違うと、贈った方にもご遺族にも申し訳ないことになります。
供花を頼むときは、メールやFAX、メモなど「文字」で名前を伝えると間違いが防げます。電話だけのときは「はしごの髙です」「さいとうの『さい』は、齋藤の齋です」のように、字を説明してもらえると助かります。
供花の並び順は誰が決めるの?
祭壇まわりの供花には、並ぶ順番があります。
おばちゃんの地域では、故人から見て血のつながりが濃い順に並べます。そして、その順番は喪主さんや、関係の分かるご遺族が決めます。
ですから、贈る側の方は「自分の花がどこに並ぶか」を気にしなくて大丈夫です。順番はご遺族が考えてくださいます。
香典と供花、両方出すべき?
「香典を包んだら、供花も出さないといけないの?」と迷う方も多いと思います。
どちらか一方でも、両方でも、失礼にはなりません。故人との関係や、親戚の中での決めごとによって変わるので、迷ったときは同じ立場の親戚や、喪主さんのご家族に合わせるのがいちばん角が立ちません。
香典の金額の目安は、こちらの記事に関係別の一覧表でまとめています。
「供花辞退」と言われたら
最近は、家族葬などで「供花・供物はご辞退申し上げます」と案内されることもあります。
その場合は、供花は贈らないのがマナーです。ご遺族が考えて決めたことなので、その気持ちを大切にしてあげてください。
どうしても気持ちを伝えたいときは、お葬式が終わって落ち着いたころに、改めてお悔やみを伝える方法もあります。
お葬式に行けないときは、弔電で気持ちを伝える方法もありますよ。
会社から供花を出すときのポイント
会社として供花を出す場合は、名札に会社名・役職・代表者名を入れるのが一般的です。部署で出すときは「〇〇株式会社 営業部一同」のような書き方もあります。
経費として処理するときの勘定科目は、取引先へのものは「交際費」、社員やそのご家族へのものは「福利厚生費」とするのが一般的です。会社の決まりによって違うので、経理の担当者に確認してくださいね。
取引先へのお悔やみのお花を会社で手配するときは、法人向けのお花屋さんを使う方法もあります。お供えの胡蝶蘭なら、立札の内容をお店のスタッフが確認してくれるところもあり、総務の方も安心です。
供花をいただいた側は、お礼をどうする?
供花をいただいたご遺族側の方は、お礼のことも気になりますよね。
一般的には、お礼状でお気持ちに感謝を伝える形が多いです。香典もいただいている場合は、香典返しのときにあわせてお礼を伝えることもあります。
ただ、お返しの考え方は地域や家によって違います。迷ったら、親戚の年長の方や担当の葬儀社に相談してみてください。
お葬式が終わったら、お花はどうなる?持ち帰りの話
最後に、ネットではあまり書かれていない、お葬式のあとのお花の行方のお話です。
おばちゃんの地域では、出たお花の量にもよりますが、お骨の脇にお供えする用として、小ぶりのアレンジや花束を持っていっていただきます。
お花がたくさん出て、ご遺族から「持って帰りたい」というご要望があれば、花束を作ってお渡しすることもあります。
持ち帰ったお花をどこに飾るかについて、葬儀社から特別なご案内はしていません。
「せっかくのお花、少し持って帰れないかな」と思ったら、遠慮なく葬儀の担当者に声をかけてみてください。
よくある質問
Q. 供花はいくらくらい?
地域や葬儀社によって違います。おばちゃんの勤め先では、1基あたり菊花16,500円、洋花22,000円(税込)です。注文するときに担当者に確認するのが確実です。
Q. 偶数・奇数は気にしたほうがいい?
こだわる必要はありません。数で失礼になることはないので安心してください。
Q. ネットのお花屋さんから送ってもいい?
おばちゃんの地域では、葬儀社のホールの場合、祭壇まわりの供花は契約のお花屋さんが用意するのが基本で、外部のお花は飾れません。会場によって違うので、注文前に葬儀社へ確認してください。
Q. お通夜の当日でも間に合う?
おばちゃんの地域では、開式の1〜2時間前が目安です。お花屋さんと会場の距離によっても変わるので、分かった時点でなるべく早めに連絡するのが安心です。
Q. 名札の漢字はどう伝えればいい?
渡辺・斎藤・高橋などは字の種類が多いので、メールやFAX、メモなど「文字」で伝えるのがいちばん確実です。
まとめ|迷ったら、まず葬儀社に聞いてください
- 供花は「きょうか」と読み、祭壇まわりに飾るお花のこと
- 値段は地域や葬儀社で違う。おばちゃんの勤め先では菊花16,500円・洋花22,000円(税込)
- 偶数・奇数はこだわらなくていい
- 葬儀社のホールでは、外のお花屋さんの供花は飾れないことがある。まずは葬儀社へ
- 親戚の供花は、おばちゃんの地域では喪主やご家族がとりまとめる
- 名札は名前の漢字を「文字」で正確に
- 並び順はご遺族が決めるので、贈る側は気にしなくて大丈夫
供花は、お葬式に行けない方にとっても、「あなたのことを想っています」と形にして届けられる大切な方法です。
分からないことがあれば、遠慮なく担当の葬儀社に聞いてくださいね。小さなことでも、聞いてもらって大丈夫ですよ。
お葬式の受付を頼まれた方は、こちらの記事もどうぞ。
この記事が参考になれば嬉しいです!
ではでは〜
