葬儀屋として働きながら親の介護と手作りお菓子を販売している、おばちゃんの本音日記

湯灌(ゆかん)は必要?費用と内容を現役葬儀屋おばちゃんが本音で解説

  
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湯灌(ゆかん)は必要?費用と内容を現役葬儀屋おばちゃんが本音で解説

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どうも〜おばちゃんです!

葬儀の打ち合わせで、ご家族から**「湯灌(ゆかん)って、した方が良いんですか?」**と聞かれることがあります。

湯灌は数万円〜10万円ほどかかることもあるオプション。やってあげたい気持ちはあっても、決して安くないので迷いますよね。でも悲しみの真っただ中ではゆっくり考える余裕もなく、よく分からないまま「お願いします」と決めてしまう方も少なくないんです。

そこで今日は、葬儀屋歴20年以上のおばちゃんが、湯灌とは何か・費用・流れ、そして「した方がいいのか」の判断基準まで、分かりやすくお伝えします。

※葬儀の慣習・サービス内容・費用は、地域や葬儀社によって異なります。この記事は一般的な目安として、参考程度に読んでくださいね。

湯灌(ゆかん)とは?

湯灌とは、故人の体をお湯で洗い清め、身支度を整えてあげる儀式のことです。お風呂に入れてあげる、と思ってもらうと分かりやすいです。

ただ体をきれいにするだけでなく、

  • 生前の苦しみや現世の汚れを洗い流す
  • 来世へ気持ちよく旅立ってもらう

という、宗教的・精神的な意味も込められています。昔は家族が桶(おけ)でお湯を使って自宅で行っていましたが、今は**専用の浴槽を積んだ車**が自宅や葬儀場に来て、お部屋に設置をし、入浴させてくれるスタイルが主流です。

豆知識:湯灌のお湯は「逆さ水」

湯灌で使うお湯には、ちょっと変わった決まりがあります。

普段わたしたちがお湯をつくるときは、熱いお湯に水を足してぬるく調整しますよね。でも湯灌では反対に、水に熱いお湯を足して温度を上げていくんです。これを「逆さ水(さかさみず)」と言います。

このように、生前とは反対のことをするのを「逆さ事(さかさごと)」と呼びます。こちらの世界(現世)とあちらの世界(あの世)を分ける、という意味合いが込められているんですね。(亡くなった方に着物を左前で着せるのも、同じ「逆さ事」のひとつです)

ちょっと知っているだけで、湯灌の所作に込められた意味が、より深く感じられると思います。

湯灌でやってくれること(プランによって違います)

一般的な湯灌では、こんなことをしてくれます。

  • 洗髪・洗体(体を洗い清める)
  • ひげ剃り・産毛そり
  • 爪を整える・耳や鼻のお手入れ
  • 死化粧(メイク) … 血色をよく見せて、安らかな表情に
  • 着替え … 死装束(白い着物、宗派による)、または故人が好きだった服やスーツ、着物など

なかでも洗髪は、ご希望があればご遺族が一緒にお手伝いすることもできます。「最後に髪を洗ってあげられてよかった」と言われる方も多く、立ち会い湯灌ならではの大切な時間です。

闘病で長くお風呂に入れなかった方も、ここでさっぱりと、その人らしいきれいなお顔に整えてもらえます。そして化粧や着替えが終わったら、棺に納める「納棺(のうかん)」へと進みます。

なお、湯灌の内容は各業者によって違うこともあります。「どこまでやってもらえるのか」「立ち会いはできるのか」など、申し込む前に確認しておくと安心ですよ。

湯灌の種類と費用

まず知っておいてほしいのが、湯灌は葬儀の基本プランに含まれていないことが一般的で、別料金(オプション)になるのがほとんどだということ。そして「湯灌」とひとことで言っても、内容によって2つに分かれます。

ちなみに、病院などで亡くなられた場合は、ほとんどの場合、看護師さんがエンゼルケア(清拭処置)を施してくださいます。 体を拭き清めて、身なりを整えてもらえるので、「湯灌をしないと、そのままの状態…」というわけではないんですよ。まずは安心してくださいね。

 そのうえで、湯灌は大きく分けて2種類あります

古式湯灌(こしきゆかん)清拭(せいしき)

お布団やベッドの上で、アルコールや蒸しタオル、お湯を含ませたタオルで体を拭き清める方法です。ご遺体を湯船には入れない、比較的簡易な湯灌で、「清拭(せいしき)」とも呼ばれます。

  • 費用相場:3〜5万円程度
  • 時間:1時間ほど
  • 場所:自宅または葬儀場

普通湯灌(ふつうゆかん)

死亡硬直を和らげるためにマッサージをしてから、シャワー(給排水ポンプ式)を使って、お湯で全身を洗い流す方法です。全身をタオルで覆いながらシャワーをかけるので、肌が露出する心配はありません。いちばん本格的な湯灌です。

  • 費用相場:8〜10万円程度
  • 時間:1時間〜1時間30分ほど
  • 場所:自宅または葬儀場

おばちゃんからのアドバイス

湯灌は必ずやるもの」という雰囲気で高額なプランをすすめてくるケースがあったり、最初からプランに組み込まれていることもあります。だからこそ、お見積書はよく確認してくださいね。

反対に、費用に少し余裕があるなら、湯灌のプランを考えてみるのもいいと思います。湯灌をすると、本当にきれいにしていただけるんですよ。こうしたことも含めて、元気なうちに事前に考えておくのも良いかもしれませんね。

こちらの記事も参考に!

湯灌は必要?やる・やらないの判断基準

結局のところ、湯灌をやるかどうかは、「費用」と「ご遺族の気持ち」が重なるところで決まります。お金に余裕があっても気持ちが動かなければ無理にやる必要はないし、逆に「どうしてもしてあげたい」と思うなら、それは十分やる理由になります。どちらが正解ということはありません。

やってあげてよかった、と感じやすいケース

  • 闘病が長く、長期間お風呂に入れなかった(さっぱりさせてあげたい)
  • 夏場など、体の傷みが心配なとき
  • 故人がお風呂が大好きだった
  • 家族の手で洗ってあげて、最後の親孝行をしたい(立ち会い湯灌)
  • 介護を長くがんばってきて、「ありがとう」をかたちにしたい

特に、長く在宅介護をしてきたご家族が、最後に手を添えて見送る立ち会い湯灌は、「やってよかった」と涙されることが本当に多いんです。これは費用では計れない価値があります。

無理にやらなくていいケース

  • 費用をできるだけ抑えたい(簡易な古式湯灌でも十分きれいになります)
  • すでにエンゼルケアなどでお顔がおだやかに整っている
  • 故人が派手なことを好まなかった
  • 直葬・火葬式で、シンプルに送る方針

つまり、「やらない=冷たい・かわいそう」では決してないんです。簡易な古式湯灌でも、ちゃんときれいにして送ってあげられます。大事なのは金額じゃなくて、ご家族の気持ちが納得できるかどうか。そこだけです。

湯灌についてよくある質問

Q. 湯灌は必ずやらないといけませんか?

A. いいえ、必須ではありません。義務でも宗教上の決まりでもなく、簡易な古式湯灌(清拭)だけでも十分きれいに送ってあげられます。ご家族の気持ち次第で選んで大丈夫です。

Q. 古式湯灌と普通湯灌は何が違うのですか?

A. 古式湯灌(清拭)は、布団の上でアルコールや蒸しタオルなどで体を拭き清める方法で、湯船には入れません。普通湯灌は、シャワー(給排水ポンプ式)を使ってお湯で全身を洗い流す本格的な方法です。費用は普通湯灌のほうが高くなります。

Q. 病院などで亡くなった場合、体はきれいにしてもらえますか?

A. はい。病院などで亡くなられた場合は、ほとんどの場合、看護師さんがエンゼルケア(清拭処置)をしてくださいます。そのうえで、さらに丁寧に清めたい場合に湯灌を検討する、という流れで大丈夫です。

Q. 直葬・火葬式でも湯灌はできますか?

A. できます。シンプルに送る直葬でも、希望すれば湯灌を追加できます。ただし費用は別でかかるので、事前に総額(お見積書)を確認しましょう。

Q. 湯灌に家族は立ち会えますか?

A. はい、立ち会える「立ち会い湯灌」があります。洗髪をお手伝いしたり、そばで見守ったりと、最後のお別れの時間を過ごせるので、最後の親孝行として選ぶ方も多いです。

まとめ

  • 湯灌=体を洗い清め、身支度を整える儀式。終わったら納棺へ
  • 湯灌は基本プランに含まれず、別料金が一般的
  • 病院で亡くなった場合は、ほとんどエンゼルケア(清拭処置)をしてもらえる
  • 種類は大きく2つ。古式湯灌(=清拭・拭くタイプ/3〜5万円)/普通湯灌(シャワーで全身洗う本格/8〜10万円)
  • 必須ではない。簡易な古式湯灌でも十分きれいに送れる
  • 「お風呂好きだった」「長い介護のお礼に」など、気持ちが動くならやる価値は大きい
  • 高額プランや最初から組まれたプランに注意。お見積書はよく確認を

湯灌は「やらなきゃ後悔する」ものではなく、「やりたい気持ちがあるならやる」もの。ご家族が後悔のないように選んでくれるのが一番です。

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大切な方とのお別れは【家族葬のこれから】

この記事が参考になれば嬉しいです!

ではでは〜

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